「新鮮で、エネルギーに満ちて、そして間違いなくその人自身のものであること」。

オリジナリティとは何か、シンプルではあるけれど、こんな感じがまあいちばんしっくりくるのではないだろうか、と作家の村上春樹氏は新作の自伝的エッセイの中で述べている。

ポーランドの詩人ズビグニェフ・ヘルベルトはこう言う「源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下っていくのはゴミだけだ」と。この言葉もエッセイの中で紹介されている。

表現されるもので、それを見る人、聞く人、読む人の心を突き動かすもの。オリジナルであること。

「あらゆる表現作業の根幹には、常に豊かで自発的な喜びがなくてはなりません。オリジナリティとはとりもなおさず、そのような自由な心持ちを、その制約を持たない喜びを、多くの人々にできるだけ生のまま伝えたいという自然な欲求、衝動のもたらす結果的なかたちに他ならない」と彼、村上氏は言う。

一条高校ダンス部員諸君   「流れに逆らって泳げ」